リュック・ベッソンの出世作となったこの2作品をあらためて観ました。
目次
ニキータについて
BSで「ニキータ」を観ました。
結構有名な映画だし、前から気にはなっていたのですが、今まで観る機会がなかったのですが、観てみると、なるほどでした。
レオンについて
「レオン」は、トヨタのCMでドラえもんに扮する、ジャン・レノを観るために見て、「スターウォーズ」のアミダラ女王からナタリー・ポートマンを観るために見て、「ダーク・ナイト」のジム・ゴードンや、「ザ・ウォーカー」のカーネギーなどから、ゲイリー・オールドマンを観るために見るなど、幾度となく観ていました。
そのたびに、何らかの感銘を受けたものです。
ニキータとレオン
「ニキータ」が1990年公開、「レオン」が1994年の公開なので、「ニキータ」を観てから「レオン」が順当で、「ニキータ」なんぞはリメイクや類似(模倣?)の映画も出てくるほどの話題作でしたから、観る順序が違っていれば感想も違ってきたかも知れません。
「レオン」は、スプラッターでハードなアクション映画にもかかわらず、レビューでは悪く言うものがいないほど、万人から支持されている映画です。
「ニキータ」は、話の展開が拙速なのと、終わり方が丁寧でない分、一部の人に受け入れられないみたいです。
掃除人
「ニキータ」の掃除人ヴィクトルのジャン・レノを観て、え?!掃除人は、ニューヨークで死ぬ前にフランスでも死んでたのか!...でした。
展開
導入部のど派手な銃撃戦、ヒロインのニキータが警官を撃ち殺し、かたや12歳のマチルダに殺し屋志願させるなどストーリーはショッキングな設定で始まります。
「レオン」はレオンがスパーマン過ぎるとしてもストーリー、ディーテイルともに完成されており、「ニキータ」は「レオン」の為のプロトタイプの様にも思えてきます。
その後
実際には、リュック・ベッソンが「ニキータ」でハリウッドに認められアメリカでの初監督作品の「レオン」を大ヒットさせ、その後の活躍は言うまでもないでしょう。
幼き日のナタリー・ポートマンをはじめ、ジャン・レノは言うまでもなく、ゲイリー・オールドマンのような芸達者を輩出することになった「レオン」に比べ、「ニキータ」の方はフランス製作ということであるがためか、あまり目立った展開はないように思われフランス映画にくらべてアメリカ映画の巨大な商業力差でしょうか。
キャッチコピー
日本でのキャッチコピーは「ニキータ」が『泣き虫の殺し屋』で、「レオン」が『込めたのは、銃弾と愛』でした。なんとも安っぽいキャッチなこと。
まとめ
共通して言われていたのは「愛が人を変えてゆく」というようなことでしたが、愛は愛でも、「ニキータ」の採用・訓練係のボブやレオンのアップシーンから滲みだしていたのは『慈愛』『慈しみ(いつくしみ)』なのでした。
殺伐とした殺戮の中に咲いた一輪の花のようです。