凸凹玉手箱

A Post-Baiby Boomer

映画『ラストミッション』こんなアクション映画もいいですね!!

 

 

この映画は、2014年の監督はマックGで、脚本をリュック・ベッソン、アディ・ハサック、出演はケビン・コスナーによるアメリカのアクション映画です。

 

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リュック・ベッソンといえば、『レオン』にはじまり『TAXI』シリーズ、『トランスポーター』シリーズとアクション映画にガン・アクションやカーチェイスに新風をもたらし、このジャンルのトップを突っ走っています。

その中に、妻と娘を絡ませた『96時間』シリーズがあります。そしてこの『ラストミッション』同じような妻と娘を絡めていますが、なんとコメディータッチとなっています。

 

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物語は、CIAのベテラン・エージェント、イーサン・レナー(ケヴィン・コスナー)は脳腫瘍で余命3ヶ月の宣告を受け、これまで疎遠だった家族との最期の時を過ごしたいと思いパリへ行きますが、空白の時間は埋めがたく思春期の娘ゾーイ(ヘイリー・スタインフェルド)との関係修復もうまくいきません。そんな中、美人エージェントのヴィヴィ(アンバー・ハード)が病を治すことができる試験薬と引き換えにイーサンに最後の仕事を依頼してきます。

ともすればノンストップ・アクションなどの緊張感一辺倒で勝負しがちなジャンルのアクション映画ですが、この映画は緊張と緩和をちょうど良くバランスさせ、飽きずに楽しく観られるエンタテインメント映画になっています。

 

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余命少なく体調も優れない主人公が、ハードなミッションをこなしながら家族サービスも同時にこなします。そこで交互に生まれる緊張感と笑いがこの映画を魅力的にしています。その試験薬にしても血圧が上がると幻覚が見えてきてウォッカを飲めば治まるというのもご愛敬です。

娘ゾーイの今どき娘のツンデレっぷりは、この娘のためだったらお父さん何でもしてしまいそうな勢いがすごく伝わってきます。娘と一緒に自転車に乗る練習したり、パーティーのためにダンスの練習するシーンなんて、もう世の中のお父さんの盲目の愛の極致といってもいいでしょう。

 

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奥さん役のコニー・ニールセンも昨今の熟女ブームにしっかり乗れそうなしっとり美人だし、美人エージェント役のアンバー・ハードのクールな美しさは説明するまでもありません。

ド派手なアクション、美しい女性たちに、ゲテモノじみた敵役、アクション映画のお手本の様な映画ではあるにもかかわらず、随所にユーモアを散りばめ、リュック・ベッソンのアクション映画としては、ひと味違ったものとなっています。

 

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そして、スパイヒーローという側面を持ちながら、「家族」についての普遍的なテーマが加わっているのが特徴で、「スパイが家に帰ったらどんなことが起こるのか、そこに興味があったんだ。」とマックG監督が言うように、この映画の中でケビン・コスナーは「優秀なスパイ」の一面と、仕事で5年間家を離れていたことで16歳の娘とのコミュニケーションに戸惑う「父親」の一面、そのギャップをユーモアを交えて魅力的に表現してみせています。

 

クールで格好いいケビン・コスナーはたくさん目にしてきましたが、16歳の娘がウィークポイントであたふたする姿はなかなか見られない、貴重な一作となりました。