凸凹玉手箱

A Post-Baiby Boomer

映画『ザ・ロック』名作アクション映画です。いまさらながらのネタバレです!

1996年公開のアメリカ映画、「アルマゲドン」・「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジェリー・ブラッカイマー製作、「アルマゲドン」・「トランスフォーマー」のマイケル・ベイ監督によるアクション映画です。

 

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脱出不可能とされた天然の要塞アルカトラズ島を舞台にしたアクション大作映画です。VXガス搭載のミサイルを盗み、今は旧跡となっているアルカトラズ島の刑務所(通称ロック)に立て籠もったハメル准将(エド・ハリス)とその部下たちは、居合わせた観光客81人とサンフランシスコ全土を人質に取り1億ドルの身代金を要求しました。

 

FBI化学兵器処理班のグッドスピード(ニコラス・ケイジ)は、アンダーソン隊長(マイケル・ビーン)率いる特殊部隊と共に作戦参加を命じられました。彼らを島の内部に案内するのは、かつてアルカトラズ刑務所から、唯一人脱獄したことのある元英国諜報部員メイソン(ショーン・コネリー)でした。

 

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このスタッフ・キャストでつまらないものが出来上がる訳がなく、「ターミネーター」のカイル・リース役のマイケル・ビーン、「交渉人」アダム・ベック役のデヴィッド・モース、「プラトーン」オニール軍曹役のジョン・C・マッギンリー、他の渋いおなじみの俳優さんが主要3人を盛り立てます。

 

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冒頭、極秘任務で死んだ部下の葬式で、勲章だらけの正装で降り注ぐ雨に立ち尽くすハメル准将の姿は硬派の軍事アクションを予感させます。

 

一時は協力を承諾したものの、メイソンは隙をみて逃亡をはかり、FBIと警察のカーチェイスを振り切って、娘と数十年ぶりに会えたものの、パトカーに囲まれたとき、グッドスピードが迎えに来たとかばってその場を取り繕い信頼関係が築けました。

 

救出部隊がアルカトラスのシャワールームで犯行グループの待ち伏せ攻撃を受け、ハメル准将とアンダーソン隊長の互いに投降を説得するも、ちょっとしたきっかけで凄惨な殺戮シーンとなってメイソンとグッドスピード以外、特殊部隊は全滅させられてしまいます。

 

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ハメル准将は、民間人の人質を殺すと脅しましたが、メイソンは「准将はやらないよ、奴は軍人だ、目をみて分かった」と本質を見抜いていました。

 

ストーリーは弛みなく、予測不能で展開しますが、各所に登場人物の心の機微も織り込まれていて熾烈なアクションも単なるアクションでない彩を加えています。

 

メイソンの娘、グッドスピードの恋人がサンフランシスコにいて大量殺人ミサイルで狙われていれば、この危機を解決しない限り逃げることはできません。実によく仕込まれた物語です。

 

ハラハラドキドキの定番、タイムリミット、カウントダウンが冒頭と終盤の2度もでてきます。それもまさしく絶対絶命、あとコンマ数秒で破滅するというところで危機脱出します。

 

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ラストの発煙筒で生存を知らせ、あわやというところで爆弾投下を防ぐというシーンは、先日放映された「ホワイトハウス・ダウン」では旗を振っていましたが、これもパニックムービーで鉄板となってきたようです。

 

「ブリット」みたいな、サンフランシスコの坂道でのカーチェイス。坑道みたいな地下空間でトロッコやゴンドラを使った追跡アクションはまさに「インディ・ジョーンズ」とアクション映画の美味しいところを満載していて、こうなるとアクション・エンターティメントですね。

 

製作、脚本、演出、スタッフ、キャスト、ストーリー、音楽、シチュエーション、どれをとってもよくできていて、何度でも楽しめる映画となっています。