凸凹玉手箱

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映画『トレマーズ』は「陸のジョーズ」これ、オマージュ?!パクリ?!

 この映画、日本では1990年6月15日に『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』の同時上映作品として公開されました。当時のサブタイトルは「地殻変動の謎」で、トレマー(tremor)とは微振動のことで、人間たちが地中のモンスターを発見する手がかりを意味します。

 

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物語は、砂漠地帯にある小さな田舎町に突然凶悪な未知の生物が出現しました。地中を自在に移動する大きく狂暴な蛇状モンスターと住民の攻防が、白昼の下で展開してゆきます。

JAWSジョーズ』のプロットを使った作品は数限りなくありますが、地面を波立たせて襲って来るこのモンスターは文字通り「陸のジョーズ」と言っていいほどそのまんまです。

映画の出来は、本家に迫るほどよくできていて、モンスターの設定から、それを見事に生かしきったストーリーまで、とにかくアイディア豊富で、存分に楽しめるモンスターパニック映画の傑作となりました。

この成功を受けて続編が第5作まで製作された他、『トレマーズ・ザ・シリーズ』というテレビシリーズが製作されていて、このシリーズ2018年現在でも製作されていることに驚いてしまいます。


ネバダ州の田舎町パーフェクションで便利屋を営むバレンタイン・"バル"・マッキー(ケヴィン・ベーコン)と、アール・バセット(フレッド・ウォード)は自由ではあるが貧乏な生活に見切りをつけ、隣町ビクスビーに移住しようと考えました。

ビクスビーに向かう途中、2人は鉄塔の上で死んでいる町民エドガーを発見します。遺体を町に運んだ2人は再びビクスビーに向かいますが、今度はフレッドの頭だけの遺体と彼の羊たちの食い殺されているのを発見します。町民たちに危険を知らせた2人はビクスビーに助けを求めに向かいますが、ビクスビーへの一本道は土砂崩れで塞がっていました。

 

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町に戻った2人は車のタイヤに蛇のような怪物の触手が絡みついているのを発見します。雑貨屋の主人ウォルター・チャン(ヴィクター・ウォン)がこのモンスターを「グラボイド」と名付けました。一連の事件の原因がグラボイドだと察知した町民たちはなんとかして助けを呼ぼうと考え、2人はウォルターから馬を借りて町の外れに家を建てているウォーラス夫妻を迎えに行きますが、すでに夫妻はグラボイドに殺されていました。

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それでも、2人はビクスビーに向かいますが、途中でグラボイドに襲われます。馬を失った2人は逃げ回り、グラボイドは用水路のコンクリートに激突して死んでしまいます。喜んだ2人は地震の調査を行っている大学院生ロンダ・レベック(フィン・カーター)に出会い、地震の正体がグラボイドだったことを知りました。さらに彼女の調査記録からグラボイドが他に3体いることが判明します。

 

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3人は町に戻ろうとしますが、グラボイドに襲われ、岩の上に避難して一夜を過ごします。3人はロンダの車に乗り込みグラボイドを振り切り町に戻りますが、町にグラボイドが現れウォルターが殺されます。町民たちは屋根の上に避難しますが、事情を知らないバート夫妻が襲われます。しかし、ガンマニアの夫妻は自宅に保管していた大量の銃を使用してグラボイドを倒してしまいました。

残り2体のグラボイドが家屋を破壊し始め、ネストールが殺されます。車のタイヤをパンクさせられ窮地に陥った町民たちは、ブルドーザーを使用して脱出を図ることになりました。町民たちは山に向かいますが、グラボイドが仕掛けた落とし穴にはまりブルドーザーが使用できなくなってしまい、近くの岩の上に避難します。

バルとアールはバートの手製爆弾をおとりに使ってグラボイドに飲み込ませ、体内で爆破させ1体を仕留めることに成功します。しかし、同じ方法を取って倒すことを目論みましたが、なんと、残り1体は飲み込んだ爆弾を吐き出し失敗してしまいます。更に吐き出した爆弾が予備の手製爆弾の上に落ち、多くの爆弾が使用不可能となってしまいました。

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バル、アール、ロンダはグラボイドに襲われますが、バルは残った手製爆弾でグラボイドを崖に誘い込み、地中を突進して来たグラボイドを直前で避けて、最後のグラボイドは崖下に転落し倒すことができました。

陸の孤島みたいなアメリカ西部の小さな町の雰囲気が、景色にも住民にも、その会話にも溢れています。何人もモンスターに食い殺される凄惨な展開ながら、ホッとしたり、クスッとしたりするところがいたるところで出てきます。その辺がこの映画を長生きさせている所以でしょう。