凸凹玉手箱

A Post-Baiby Boomer

映画『メン・イン・ブラック』20年前のビッグ・ヒット・ムービー!今なお健在!!

トミー・リー・ジョーンズといえば、BOSSのCMでお馴染みですが、宇宙人ジョーンズとされるほど、この映画のキャラクターが影響しているのでしょう。

 

とはいえ、トミー・リー・ジョーンズは映画『逃亡者』のカウンターヒーローの「ジェラード保安官補」でアカデミー助演男優賞を受賞するほどの名優です。荒唐無稽のSF映画でエージェント役を演じても余裕でハマっているように見えます。

 

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一方、ウィル・スミスはラッパーとしては名を遂げ、『バッドボーイズ』『インデペンデンスデイ』などで俳優としても絶好調の時期になっています。

 

このコンビがハマりにハマって映画は大当たり、監督がアダムス・ファミリーバリー・ソネンフェルド、製作総指揮にスティーヴン・スピルバーグとくればヒットは当然で、第70回アカデミー賞 最優秀メイクアップ賞、第55回ゴールデングローブ賞 最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)を受賞しています。


映画は、作り物丸出しのトンボがスタッフロールと共に延々と飛んでいます。この先どうなるのかと不安になってきます。そもそもアメリカのトンボは夜でもブンブン飛ぶのでしょうか?

 

そんなことはどうでもよく、SFコメディなので、ハラハラドキドキ、気色悪~、で単純に面白がる映画、そもそも細部にこだわらずに楽しむ映画なのでしょう。


90年代中盤から後半の映画界は世紀末の終末論的で、真面目すぎてつまらないSF映画が多い中、この映画は「実は地球上には1500体のエイリアンが人間に姿を変えて生活していて、その大半はマンハッタンで真面目に生計を立てている。人間に見えるけどプライベートなところでは完全にエイリアンなんだよ」エルビス・プレスリーシルベスター・スタローンデニス・ロッドマンほかエイリアンの化身の有名人は幾多いる。

 

なんて独自のコメディタッチな設定が秀逸です。なかでもそのエイリンアンの中にスピルバーグを入れているのも洒落ています。

 

宇宙人を目撃した一般市民に対しては、銀の筒状のニューラライザーがピカッと光るのを見せたら、一瞬で記憶消去に成功します。その明るく軽いノリが、普段はSF映画に興味がない層も取り込み、本国アメリカのみならず日本でも大ヒットしました。

 

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“K”と呼ばれるMIBが誇る伝説的エージェント(トミー・リー・ジョーンズ)は、生身の人間にもかかわらず宇宙人を走って追走するニューヨーク市警の期待の若手ジェームズ・エドワーズ刑事(ウィル・スミス)のタフさと頭のキレの良さを見抜きスカウトします。ジェームズは、日常生活と過去を捨て捜査官エージェント“J”に生まれ変わります。

 

「1日37時間シフト」というハードな職場環境で、KとJはコンビを組んで数々の宇宙人とのトラブルを解決して地球の危機を救っていきます。子どものおもちゃのようなスペースガンも驚異的な破壊力で、人間を撃ったと思ったら、中から饒舌なエイリアンが顔を出したり、それはもう奇想天外なストーリーです。


メインは超小型の小宇宙「銀河」をめぐってのゴキブリ型大型エイリアンの化身との争奪戦と、小型エイリアンの王様のかたき討ちで地球破壊のタイムリミットと話は交差してきます。

 

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とはいっても、話の繋がりに無理がなくスムーズにストーリーは展開して違和感なくエンディングに突入してゆきます。バック・ツーザ・フューチャーのデロリアン顔負けのスーパーカーでの疾走、モニュメントが本当は宇宙船で動き出したり、挙句は、巨大エイリアンの腹の中に自らダイブして腹の中からやっつけてしまいます。

 

この騒動が片付いて、Kは引退し、検視官のローレル(リンダ・フィオレンティーノ)はエイジェントの仲間入りで物語は終わりますが、あまりのヒットにお話は第2・第3作へと続きます。