凸凹玉手箱

A Post-Baiby Boomer

「星守る犬」映画感想文

 

なんとも切ない映画でです。

 

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主人公の名も知れぬおっさん、ハッピーと呼ばれる秋田犬、なんとも切ないのです。
悲しいのではなく、切ない。悲しい運命ではなく流れとしては当たり前の話で、不幸なだけ。だから切ないのです。


どうにかならんかったのか、どうにもできんかったのか...。哀れで切なく話は進み、どうにもならないままおっさんは死んで行きます。ハッピィーも犬としての習性である飼い主への無限の服従がやはり切ないのです。


おっさんと同年代のご同輩は身につまされてこの気分ご理解頂けると思います。より若年層はただただ悲しいと思うか、不甲斐ないおっさんに腹立たしく思うかも知れません。


道中の個性的な人々もそれぞれが切ないのです。おっさんと犬に絡んだそれぞれの切なさがあまりにも大きいので市役所の幸せ薄き兄ちゃんと失意の小娘の未来への希望がかすんでしまいました。


あまりにも切なく哀れで、もう一度観るには勇気の要る映画となってしまいました。