愛犬との暮らしはとても楽しく、癒してもくれます。いつまでも一緒にいたいと飼い主なら誰しもそう思います。そして、犬はどのくらい生きるのでしょう。犬の平均寿命はどれくらいなのか、気になるところですね。
目次
1.犬の寿命とは
人間と同様に、犬の平均寿命は延びており、現在では12~15歳程度といわれています。
1)フードの質が向上し栄養状態がよくなった
2)室内飼育の犬が増えた
3)動物病院の充実と医療技術の発達
などが理由として挙げられます。一般的に小型犬は大型犬と比べて寿命は長く、中には20歳以上と驚くほど長生きする犬もいるようです。また、小型群と超大型群の間には、3歳程度の差があるようです。
2.犬の年齢
犬の年齢は、人に例えると小型、中型、大型犬で異なっており、一般にいずれも生後1年半くらいで大人(成人)になり、丸2年で人に例えて24歳ぐらいになります。
3年目以降は、小型犬は1年に4歳ずつ、中型犬は年に5歳ずつ歳をとります。また、大型犬は生後2年目以降、年に7歳ずつ歳をとるといわれています。小型犬は10歳で、大型犬は6~7歳でシニア犬と呼ばれるようになります。
愛犬の年齢が人でいうとどれくらいなのか、健康管理やフードを選択する上でとても重要なことになってきます。
3.犬が高齢になったら起こること
1)運動能力の低下
シニア犬になると、まず、運動能力や活動の低下がみられます。関節などに慢性的なトラブルがあると、段差の昇り降りや滑る床での歩行などで、急に悪化することがあります。
2)反応の鈍化
年を取ると寝ていることが多くなったり、反応が鈍くなったりするのは当たり前のように思えますが、骨・関節疾患、心臓疾患や内分泌疾患が関係している可能性もあります。血液検査、レントゲンやエコー検査で診断することができますので、老化と決めつけずに動物病院を受診してください。
3)食欲の低下
食欲の低下、食べ方の変化が見られ始めます。それに伴い体重や筋肉の減少があるときは、歯周病や肝臓・腎臓疾患、さらに腫瘍の可能性も疑います。
4)大切なスキンシップ
愛犬の変化を見逃さないことで、飼い主さんが愛犬の変化に早く気づくかどうかが大切になります。そのためには、ある程度の規則的な散歩や食事、日頃のスキンシップなどをお勧めします。少しでも変化を感じたら、動物病院に相談してください。
4.犬種別平均寿命
5.犬の死亡原因
犬の死亡原因で最も多いのは「腫瘍(13.4%)」で、「循環器系の疾患(11.1%)」が続く結果となっています。
犬種別にみると、「腫瘍」が最も多い死因となる犬種は「ミニチュア・ダックスフンド」「ゴールデン・レトリーバー」「ウェルシュ・コーギー・ペンブローグ」などであり、「循環器疾患」が最も多い死因となるのは「チワワ」「シー・ズー」「キャバリア・キングチャールズ・スパニエル」など、犬種によって死因も異なることがわかります。
調査方法
2013年4月1日から2014年3月31日の間にアニコム損保に契約した犬435,987頭を対象に、生命表を作成し、平均寿命を犬種ごとに比較した。また、体重により分類したグループは超小型(5Kg未満)、小型(5-10Kg)、中型(10-20Kg)、大型(20-40Kg)、超大型(40Kg以上)の5つ。同期間に死亡した犬は8,311頭。
6.まとめ
老齢犬の1年は人の10年くらいの速さで過ぎますので、年に2回以上の健康診断が重要です。動物病院で現在の健康状態を確認し、飼い主さんは的確なアドバイスを受けるようにして、一日でも長く健康でいられるよう心がけましょう。