凸凹玉手箱

A Post-Baiby Boomer

映画『ミッション:インポッシブル』スパイ映画の傑作でしょう!!

 1966年から1973年まで放送されたアメリカ合衆国のテレビ・ドラマ『ミッション:インポッシブル』、邦題『スパイ大作戦』を映画化したのがこの映画になります。

 

トム・クルーズが自身で製作会社で作り、そのトム・クルーズが主演を務め、監督を選び、かつ監督を毎回変更するという方針を採っているのがこのシリーズです。

 

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シリーズ第一弾がこの作品でテレビ・シリーズ『スパイ大作戦』のテイストをかなりの部分で踏襲していますが、さすがにトム・クルーズの映画です。オリジナルではなかった本格アクションも組み込んでいます。

 

冒頭、精密で大掛かりなセットで場面を偽装し、マスクで変装したトム・クルーズがスパイの名前をギリギリのタイミングで聞き出すシーンがあり、この映画のストーリーではなくてもよさそうなシーンですが、オリジナルのテレビ・シリーズへのリスペクトを明示しているかのようでもあります。

 

物語は、ジム・フェルプスジョン・ヴォイト)率いる、CIAの特殊作戦部「IMF」(Impossible Mission Force)は暗殺・謀略などを行う特殊工作機関で、今回はCIA秘密工作員のリスト漏洩事件における解明作業のため、プラハで作戦を遂行していましたが、その最中にイーサン・ハント(トム・クルーズ)以外のメンバーほぼ全員が次々と殺され、チームは壊滅状態になってしまいました。

 

生き残ったイーサンはCIAのユージーン・キトリッジ(ヘンリー・ツェニー)に、この作戦はIMF内部にいると見られる裏切り者を探し出すのが目的だったと聞かされます。

 

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当然のように生き残ったイーサンに疑いがかかり、その疑惑を晴らすため、フェルプスの妻でもう一人の生き残りであるクレア・フェルプスエマニュエル・ベアール)と共にCIAの追求を逃れながらIMF内部の裏切者を探しだします。

 

謎のフィクサー、マックスの登場、とんでもない裏切り者とのバトルと息をもつかせません。

 

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サスペンス調で、ストーリーはどんでん返しの連続で楽しめますが、2作目以降と違い、アクション・シーンが少なめで、面白いことは面白いのですが、古い映画なので仕方ない部分もありますね。それでも見ものは、最後の列車のアクション・シーンで、トム・クルーズが ”例によって” スタントなしで取り組んだそうです。

 

余談ですが、ジョン・ボイドは『暴走機関車』、ジャン・レノは『レオン』の時の様に爆死してしまいます、ファンとしては少し残念な映画ではあります。

 

工作、小道具、侵入、脱出、そしてアクションと、まさにスパイ映画の醍醐味がすべて織り込まれている最高傑作が『ミッション:インポッシブル』です。そこに「裏切り」と「意外性」もプラスされ、完璧な作品に仕上がってテレビ・シリーズ版を超えたといっても過言ではありません。

 

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ただ、オリジナル版『スパイ大作戦』にジム・フェルプス役で出演したピーター・グレイブスやバーニー役のグレッグ・モリス、ローラン・ハンドを演じたマーティン・ランドー等は、映画版に対して批判的だったそうです。

 

それは、テレビドラマ版でリーダー役だったフェルプスが裏切り者になっていることが気に入らなかったのかもしれませんね。しかし興行的には世界的ヒットを記録し、テレビ・シリーズの人気に恥じない結果を残しました。