『愛の讃歌』オンパレード!! 幸せな聞き比べです!
目次
1.『愛の讃歌』とは
この曲の歌詞はピアフの恋人であったプロボクサー、マルセル・セルダンが飛行機事故で亡くなったのを悼んで作られたと言われてきましたが、セルダンの生前に書かれたものであることが判明しています。
相思相愛で誰もが知る仲ではありましたが、妻子を持つセルダンとの恋愛に終止符を打つために書いたものだと考えられています。1950年5月2日にレコーディングされました。
ピアフの後も世界各国の歌手にカバーされ、日本では岩谷時子の訳詞により越路吹雪が唄ったものが特に有名です。越路版の「愛の讃歌」が収録されているCDなどの売上はトータルで200万枚以上に達し、越路の代表曲の一つとなり、生涯の持ち歌にもなりました。
岩谷の詞は原詞にある「愛のためなら宝物を盗んだり自分の国や友達を見捨てることも厭わない」という背徳的な内容とは異なったものとなっていますが、岩谷が甘い歌詞で日本人向けに大胆に訳したことで結婚披露宴などでも唄われ、日本でも本作が広く親しまれるようになりました。
この岩谷詞は、後には本田美奈子.がアルバムで取り上げた他、桑田佳祐も日本生命のテレビCMの中でアカペラで歌唱するなど、数多くの歌手が唄っています。
岩谷詞より知名度は低いものの、永田文夫による日本語詞は比較的原詞の意味に忠実な内容となっており、岸洋子や美川憲一が歌唱しています。また、美川は岩谷詞と併せて唄っており、『第56回NHK紅白歌合戦』では岩谷の詞で歌唱しています。
岸洋子も越路没後は岩谷詞で歌っています。美輪明宏は原詩の内容を忠実に伝えたいという意図の下で自ら訳した日本語詞を台詞として吟じたあと、フランス語の原詞で歌うというスタイルを取っていたりしています。
加藤登紀子、宇多田ヒカルは自分で訳詞したものを唄っており、原曲に近い内容の詞作になっています。
2.大御所の『愛の讃歌』
1)越路吹雪
2)美輪明宏
3)岸洋子
3.様々な『愛の讃歌』
4)長谷川きよし
5)加藤登紀子
6)本田美奈子
7)沢田研二
8)美川憲一
9)小柳ルミ子
10)由紀さおり
11)宇多田光
12)布施明
4.元祖の『愛の讃歌』
13)エディット・ピアフ
5.世界の『愛の讃歌』
14)ブレンダ・リー
15)シルヴィ・バルタン
16)ボビィ・ビントン
17)エンゲルベルト・フンパーティング
6.番外編の『愛の讃歌』
18)大竹しのぶ 『愛の讃歌』トレーラー映像