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『四国八十八ヶ所』、車でお遍路、古希まじかCOPDオジサンの旅、第2弾!高知編

周囲の誹謗も何のその、四国八十八ヶ所のお遍路は初回の阿波の国・徳島編を無事終了し、第二回の土佐の国・高知編を開始することになりました。

尚、参考までに準備と徳島編はこちらです。

 

目次

 

  

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さて、今回は高知県、私の住んでいるところから往路が6時間、復路で8時間休憩なしでかかります。ただ、札所の数が16ヶ所でも間隔が離れていのが気になっていましたものの、ところどころで観光も挟めるかもとか目論んでいましたが、なんのなんの、ほとんどの札所は本堂までに急な階段があり、COPD慢性閉塞性肺疾患)持ちとしては、人の3倍4倍の時間を要し、初日で12ヶ所の予定が、8か所しかお参りできず。2日目は予定を消化するので精一杯となりました。

  

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1.土佐(修行の道場)とは

まさに修行の場、土佐の国最初の札所二十四番の最御崎寺の前にある御厨人窟(みくろど)は平安時代初期、当時青年であった弘法大師がこの洞窟に居住したと伝えられていて、この洞窟から見える風景は空と海のみで、ここから「空海」の法名を得たとされています。また、隣接する神明窟で難行を積んだと伝えられ、その最中に明星が口に飛び込み、この時に悟りが開けたと伝えられています。

 

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2.土佐(修行の道場)の国お遍路

高知県にある24~39番までの寺院一覧。

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3.土佐の国お遍路ご本尊真言

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4.土佐の国車お遍路順路

 要領

・各寺の納経所は基本的に7時から17時までとなっています。
・移動時間はGoogle Mapに依っています。寄り道せずに次の札所までのおよその時間です。
・自動車移動に際して、カーナビには電話番号登録で問題なく登録できました。
・24番最御崎寺に8時30分に入り1泊2日の17時までに39番延光寺で終了しました。なお、初日は下記スケジュール31番竹林寺までで、高知市内に宿泊しました。
・各札所間の移動距離が長いので、忘れ物や落とし物があると絶望的な展開になります。くれぐれもご注意のほどを。
・ちなみに各寺における所要時間は駐車場から階段があったりするのでCOPD持ちにはけっこう辛いものもありましたが概ね30分の計画でなんとか参拝できました。

 

 

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5.今一度、車お遍路がおすすめできないケース

・運転技術に自信がない人
・車の運転の経験年数が少ない人
・山道の運転経験が少ない人
・道を譲る際の後進が苦手な人
縦列駐車ができない人
・大型車の人(3ナンバーOK、キャンピングカー無理)

 


6.土佐の国(高知県)車お遍路の難所

1)27番・神峯寺←26番・金剛頂寺

お寺に近づくにつれ、急な坂、急なカーブが待ち受けています。ハンドルを全開まで回すカーブや、1速ベタ踏みの坂がいくつかあります。 下りはしっかりエンジンブレーキを使いましょう。車お偏の難所の1つでもある神峯寺、これでもマシになったようで、2010年ころまではかなりの地獄道だったようです。かつては『土佐の関所』や『遍路ころがし』と言われ、四国お遍路の最大級の難所だったようです。しかしながら、狭い箇所はまだ見通しがいいので前方をしっかり注意しながら進むのが肝要です。

 

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2)28番・大日寺←27番・神峯寺

それほど距離はないのですが、登り口でいきなり切り返し必須の急カーブの方向転換が必要になりますが、そのつもりで入ればなんとか一発でも曲がれます。やっと曲がったと思ったら、車幅制限のためのポールが待ち受けています。

 

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3)32番・禅師峰寺←31番・竹林寺

対向車が来なければ、これがホントに車お遍路の難所?と疑ってしまうくらいです。しかしながら、まさに車1台なんとか通れるかの生活道路です。そこそこの住宅街で、何故こんな細い道が残っているのか理解不能なお遍路道です。基本的に真っすぐな道なので、先の先を見て、もし対向車が見えたら、相当遠くても、早めにすれ違える退避場所を探して待ちましょう。注意深く謙虚に進めば、最悪対向車の方が道を開けてくれます。

 

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4)35番・清滝寺←34番・種間寺

対向車が来ないことを心底祈った道です。それにしても本当にヤバい道です.実際の狭い道は1kmほどなのですが、あまりに細い上に曲がっていて崖や谷を巡っています。対向できるスペースの少ないことに気づくと一気に恐怖心が湧いてきます.今ここで対向車と遭遇したら、このクソ細い道で何十メートルバックすることになるのかと考えるだけで怖くなります。幸か不幸か何とか通過しましたが、車の前側面が草木にこすれた後がついていました。

 

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7.トピックス

1)南海フェリー利用

和歌山港徳島港で、大阪以東から出発される方に有効と思われます。2時間15分の乗船ですのでゆっくりと休めます。今回は往路で利用しましたが次は復路の方がそういう意味で有効になるでしょう。
また和歌山←奈良←名古屋のルートも自動車専用道路の無料区間が多くありお得な方法です(西名阪道路、京奈和道)


2)36番青龍寺朝青龍

横綱朝青龍明徳(あさしょうりゅう あきのり)は1997年にモンゴル国ウランバートル市から日本の明徳義塾高校に相撲留学し、青龍寺の急峻な階段で足腰を鍛えたとのことでした。そのしこ名は、お寺と高校に由来しています。

3)38番金剛福寺の石瓦寄進

2018年4月8日より、BS12 トゥエルビでスタートした番組「小島よしお&狩野英孝のチャリお遍路」のタレントの小島よしおと狩野英孝がこのお寺の改築のために道中無事を祈願した石瓦を寄進していました。ちなみに彼らのお遍路の結末については存じあげません。


4)自然がいっぱい足摺岬

38番金剛福寺の足摺スカイラインの復路で猪の親子連れに遭遇しました。日頃自然がいっぱいの中に住んでいますので道路上の猪や狸の死骸はイヤと言うほど見てきましたが、日中生きた猪は始めて見ました。しかも母子連れ、そう大きくない真っ黒な母猪の後を正にウリ坊が3・4匹ちょこちょこと追いかけて道路を横断してゆきました。

 

8.まとめ

今思えば、24番の室戸岬から足摺岬を経て39番まで静岡ナンバーの車に乗った白髪のお遍路さんと抜きつ抜かれつの1泊2日の土佐路でした。36番青龍寺の階段での元横綱朝青龍の若かりし日の逸話なども聞くことができ、風光明媚の中、お遍路の醍醐味も存分に味わうこともできました。

 

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前回同様の階段、坂道、運転技術と体力の不安を抱えた車お遍路となりましたが、これまたなんとか高知県、土佐(修行の道場)でのお遍路は無事に終えることができました。