凸凹玉手箱

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映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』この映画をあなたはどう観ますか?!

実在の医師に、ロビン・ウィリアムズが扮した感動ドラマです。「ユーモアによる治療が重要」という説を実践し、医学界の常識を覆した医学生パッチ・アダムスの半生を描きます。

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1969年のこと、自殺未遂を繰り返し、ハンター・アダムス(ロビン・ウィリアムス)は、精神病院に自ら入院することになりました。入院当初、患者たちの奇声や突飛な行動に驚きますが、徐々に心を開き、得意のジョークやユーモアで皆に笑いをとっていきます。

有名な大富豪の患者アーサー(ハロルド・グールド)に、アダムスがアーサーの紙コップの水漏れをシールで直したことから「パッチ(傷をなおす)」というニックネームをつけられます。

そして、ベッドから降りることを怖がる同室のルディ(マイケル・ジェッター)に、ユーモアを織り交ぜながら勇気を持たせ、ベッドから降ろすことに成功します。そして、心を病む人を助けることの素晴らしさに目覚め、それまで自らがやりたいことが見つからないと嘆いていたパッチは、目を輝かせて退院していきます。

2年後、パッチは精神科医を目指し、バージニア大学医学部に入学します。同級生でルームメイトとなった真面目に医者を目指すミッチ・ローマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)からは、パッチの奇行が嫌われますが、同じく同級生のトゥルーマン・シフ(ダニエル・ロンドン)と白衣を着て病院に潜り込んで、患者たちの心を掴んでいきます。

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パッチのユーモアによる笑いの療法が次第に功を奏し、ベテラン看護婦たちも温かな目で見守ってくれるようになりましたが、学部長のウォルコット(ボブ・ガントン)はパッチを快く思わず、放校処分を下そうとしますが、常に成績がトップクラスのパッチに学長が理解を示して、学校に残ることが許されました。

なんとか放校を免れたパッチですが、懲りずに医学生の立場ながら、彼独自のユニークな方法で。病院内で多くの患者に感動を与えていきます。一方で、本当の医療とは何かを考え、テストで良い成績を取ることを目的とすることに疑問を持っていきます。

 

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また、パッチは入学当初から惹かれていた同級生のカリン・フィッシャー(モニカ・ポッター)にアタックを続けていました。ストレートに気持ちを伝えていきますが、最初は全く相手にされません。しかし、いつも純粋に誰かのために行動し、実現させていくパッチへカリンも徐々に惹かれていきます。

 

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そして、パッチは病院や医療制度の理不尽さから無料の病院を作りたいと考え始め、精神病院で患者同士として出会い、ニックネームを付けられた富豪のアーサーの出資により、夢が現実となってきます。

トゥルーマン、カリンと共にさまざまな患者を無料で受け入れ、順調に思えた頃。非常に悲しい事件が起きてしまいます。ある患者がカリンを自宅に招き入れ、その後カリンを殺し、自殺したのでした。

パッチは全てを失った気になり、カリンを診療所に誘い、さらに、その患者の危険性を見つけられなかったことで、自分に責任を感じ、ショックから自暴自棄になっていきます。そして、診療所を閉め病院もやめると言い始めました。

しかし、その時、当初パッチを否定していたルームメイトのミッチが自分医療の限界を感じ、パッチに難しい患者を委ねます。パッチは、患者の望みを叶え、患者に元気を取り戻したことをきっかけに再度自らの信じる医療を目指していことになります。

 

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しかしながら、ついに医師免許も無いうちに無料で診察していたことを理由に退校を申し渡されます。医師会の下す裁定に判断を仰いだパッチは、裁定の場で医者と患者は対等であることや心をほぐすことが何よりの治療になることを主張するのでした。

心配で詰めかけた患者や学生、職員の応援もあって、パッチの主張は認められ無事大学を卒業し、独自の治療方法を広く伝えていくことになるのでした。

 

YAHOO!映画』のユーザーレビューを見ていますと、同じ映画を観ていながらこうも違った感想が出てくるものかと感心しました。賞賛・誹謗・困惑・感動...そして、それぞれがそれなりの見識と意見を持っていて非常に興味深いものでしたので、そのまんま紹介させて頂きます。

 

〇いやあ
jeanrich4774 さん 2016年9月11日 21時46分 閲覧数 1159 役立ち度 1
総合評価 ★★★★★

泣いたなぁ、久々に。
素直に感動しました。
いくら年取って涙腺が弱くなってるかも。とうそぶいても泣けたものはしょうがない。
一人の人生として誇張してようが、面白いものは面白い。
人生を非常に丁寧に紡ぎあげていて、更にそれを
しっかりと二時間にまとめあげているのは流石ですね。
やや出来すぎた感じはありますが、芸達者なロビン・ウイリアムさんのお陰で
強力な説得力を持って観賞できました。
また泣きたい時に観たいと思います


〇ワーストムービー
box***** さん 2017年4月22日 7時04分 閲覧数 2381 役立ち度 3
総合評価 ★

公開時劇場で観てその押し付けがましい偽善臭で胸が悪くなった作品。
今回BSで放映されているのを再見して改めてその印象を強くした。
なんでこれが評価されるのか理解出来ない。
主人公のハンターは医師と患者は対等であり、医師もまた患者によって癒されるというご立派な考えを持った人物なのだが、周囲の反対を押し切って、医学生でありながら、笑いによって免疫力を向上させるという独自の方法で勝手に患者の臨床を行う。
このお笑い部分がもう小学校低学年レベルで、見ているこちらの身体が冷え切る位のサムいギャグの連打。
あげくのはてに勝手に診療所を立ち上げて無料で患者の診療を始める。
医療品等は大学病院からの窃盗品でまかなう。
崇高な目的のためなら法律を犯すことも厭わないハンター。
なにが気持ち悪いって映画は終始、ハンター=正義、学校(学部長)=悪という視点で描いていること。
こちらからすると学部長の言っていることが正論で、ハンターは医師免許も持たず暴走する困った人物としか見えないのだが。
実際問題、自分が病気で入院したときにハンターのような医者が現れたら本気でぶん殴ってとっとと転院するだろう。
Rウィリアムスはそれまで好きな役者だったのだが、これ以降なんだか見ると胸焼けがするようになってしまった。
現在に至るまでの個人的ワースト1ムービー。


〇人間らしい生き方とは
tks***** さん 2017年4月22日 12時42分 閲覧数 1969 役立ち度 1
総合評価 ★★★★

ロビンウィリアムズ亡き今、
パッチの生き方に、彼自身を重ねずにはいられなくなってしまいました。
ロッキーとスタローンのように(まだ亡くなってないけど・・・)

小さな頃からこの作品が好きで何度も見てきましたが、
年々、この作品から放たれる過剰とも言えるキラキラ感、ヒューマニズム
少し拒絶感みたいな物を感じてしまうようになりました。
それは僕にとってはとても悲しい事でした。
ただ、それでもパッチが、
人の為に尽くす事の喜び、病床に臥せる患者達に
生きる希望を持ってもらう事こそが大切なんだ、
と自分なりの哲学を獲得するシーンは
これからどれだけ歳を重ねても感動し続けられる気がしています。

まるっきり純粋な気持ちでこの作品を観る事は
出来なくなってしまいましたが、
人間らしく生きるって何だろう、自分もこういう
生き方をしてみたい、こういう生き方をしている人に
触れてみたい、と
心を動かされる映画である事は変わりありませんでした。
5年おきくらいに再鑑賞していきたいです。


〇感動はしたが。。
にょろQ さん 2018年9月30日 15時41分 閲覧数 397 役立ち度 0
総合評価 ★★★

想像の域を越えなかったかな。パッチは成績優秀で人の心も上手につかめてなんだかんだで何でも要領よくこなせるタイプに見えた。その辺に感情移入出来なかった。
ロビンアダムスの演技は魅力的ですばらしかったがこんなにいい映画に携わっても病には勝てずに自殺してしまうんだとなんだか人生の不条理を感じてしまった。