凸凹玉手箱

A Post-Baiby Boomer

映画『トランスポーター3 アンリミテッド』シリーズNo1ヒットの痛快アクションです!!

この映画『トランスポーター3 アンリミテッド(Transporter 3)』は、2008年に公開されたフランス・アメリカ合作のカーアクション映画で、製作・脚本がリュック・ベッソン、主演ジェイソン・ステイサムのシリーズ第3作目になります。なお、今回監督はオリヴィエ・メガトンになりました。

目次

 

 

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1.ストーリー

1)プロローグ

航海中の貨物船内で、積載されたドラム缶を開けた二人の船員が変死し、海に投げ捨てられました。

そのころ、フランスのマルセイユでは、プロの運び屋「トランスポーター」フランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)とボートで釣りをしていたタルコーニ警部(フランソワ・ベルレアン)は、街で「アウディ・A8」が暴走しているという連絡を受けました。

タルコーニは、同型車を所有しているフランクを署長が疑っていると言い、アリバイがあると答えると言いながら岸に戻ろうとしました。


2)恐怖のブレスレット

ウクライナ環境大臣レオニード・トミレンコ(ジェローン・クラッベ)は、EU環境会議を翌日に控えていました。

国際廃棄物の管理会社エココープとの交渉を依頼されたジョンソン(ロバート・ネッパー)は、トミレンコに小包で携帯電話を送り、ウクライナでの事業承認の件を話します。話を聞こうとしないトミレンコでしたが、封筒の中の写真を見て動揺しました。

ヴィラでくつろいでいたフランクは、突然、アウディが部屋に飛び込んできました。
運転していたのがマルコム・マンヴィーユ(デヴィッド・アトラッキ)だと気づいたフランクは、自分の代わりに運び屋として紹介した彼を助け出そうとします。

特殊なブレスレットをはめ、銃弾を受けた重傷のマルコムは、車から離れられないと言いますが、フランクは救急車を呼びました。

マルコムは到着した救急車に乗せられ、車の後部席にいたヴァレンティーナ(ナタリア・ルダコーワ)に気づいたフランクは、彼女からも車から降りたくないと言われるのでした。

ヴァレンティーナの腕のブレスレットに気づいたフランクは、走り出した救急車を追うものの、目の前で爆発しました。

フランクはヴァレンティーナの元に戻りましたが、背後から何者かに殴られてしまいました。

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3)強いられたミッション

ある場所で目覚めたフランクは、自分の腕にもブレスレットがはめられていることに気づきます。

 

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現れたジョンソンは、役に立たなかったマルコムの仕事を受けるようフランクに強要しました。

銃を向けられ断れる状況でないフランクは、自分の車「アウディ・A8」を使うという条件でそれを引き受けることになりました。

 

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車のトランクにはバッグが入れられ、助手席のヴァレンティーナに気づいたフランクが単独行動をすると言ったため、ジョンソンは、彼女を射殺ると脅します。

それを制止したフランクはブレスレットのことを尋ね、75フィート(約22.86m)離れると爆発するとジョンソンに言われました。

出発したフランクは苛立ちますが、ヴァレンティーナは何も語ろうとしませんでした。

一方、廃棄物を積んだ貨物船は、環境大臣の許可が出るまで待機することになっていました。

娘のヴァレンティーナを誘拐されたトミレンコは、情報部による救出作戦が開始されたことを知らされます。


4)攻防

フランクのヴィラの捜査を始めたタルコーニは、押収した「アウディ・A8」を鑑識に調べさせようとしますが、トミレンコの情報員が車を襲いGPSを外しました。

ジョンソンに電話をしたフランクは、行き先のコードを聞きブダペストに向かいます。目的地に何があるもかを聞いてもヴァレンティーナがまともに答えないため、フランクは車を止めて説得しようとしますが、ヴァレンティーナが反抗するだけだったため、フランクは車を出し、彼女はやっとさ名前を伝えたのでした。

 

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車両運搬車の事件現場を調べたタルコーニは、ドライブレコーダーの映像に映った黒いベンツ(Eクラス)の男達がアウディGPSを外したことと、車のナンバーとを確認しました。

エココープ側と交渉したトミレンコは、貨物船入港は1隻だけではなく8隻だと言われ、翌日、オデッサの会議を控えるため、検討するので1日待つようにと伝えて納得させました。

情報員に電話をしたトミレンコは、契約を引き延ばすのは24時間が限度だと伝えました。


5)抵抗

フランクの車が進路を変えたため、ジョンソンは戻すようにと部下のフラッグ(ヤン・サンベール)に指示します。

友人であるメカニックのオットー(ティモ・ディールケス)の元に向かったフランクは、ブレスレットを外してもらおうとします。

それはペンタゴンが開発したものだと言うオットーは、車にある発信器を探そうとしましたが、そこに、ジョンソンの部下アイス(エリック・エブアニー)らが現れ、戻るようにという指示にフランクが従わないため、アイスらは彼に襲いかかりました。

 

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アイス以外の全員を倒したフランクは、現れた巨体のザ・ジャイアント(セーム・シュルト)も叩きのめしました。

オットーが発信器を見つけるものの、フランクは、外せないと言われました。

フランクの戦いぶりを見ていたヴァレンティーナは、彼に惹かれてしまいます。

その場を離れたフランクはジョンソンに電話し、やり方に納得できないことを伝えて会う約束をしました。


6)黒いベンツ

ジョンソンからの連絡を受けたフランクは、失望したため会う必要はないと言われて解雇され、車を奪われたフランクは走ってそれを追い、後部座席で眠っていたヴァレンティーナが異変に気づき、運転手に襲いかかります。

75フィートの距離を死守しなければならないフランクは、自転車を奪って必死に追いかけ、追いついたフランクは、停車した車に飛び込み運転手を蹴り落しました。

 

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タルコーニに電話をしたフランクは、黒いベンツが自分を追っていることを知らされ、バッグ2つとロシア人の女を乗せていることを伝えました。

車を離れると爆発するブレスレットもアメリカ人にはめられていることもタルコーニに話したフランクは、相手の名前などを聞かれて分からないと答えました。

ジョンソンに電話をしたフランクは、新たなコードを知らされ、その場で会って仕事は終わると言われるのでした。

その通信をタルコーニに聴かせてコンピューターで解析させたフランクは、ブカレストに向かいます。

道中、イビサ島で手に入れたドラッグを飲んだヴァレンティーナはハイになり、立ち寄ったガソリンスタンドでトイレに行きたいと言い出します。

購入したウォッカを飲んでふざけるヴァレンティーナは騒ぎ始め、通り過ぎて停車していた黒のベンツの男達に気づかれてしまいました。

車を出したフランクはベンツに追われ、ジョンソンに苦情の電話をすると、他の勢力が動き出しているのだろうと言われ、逃げるよう指示されました。

街道を外れたフランクは追跡をかわし、ベンツは崖下に転落して大破させました。


7)いきさつ

ハイになったヴァレンティーナに迫られたフランクはそれを拒み、バッグに電話帳が詰まっていることを確認して騙されたことに気づき悔しがります。

依頼品がヴァレンティーナだと気づいたフランクは、キーを持って車から離れた彼女に服を脱ぐようにと指示され、仕方なくフランクは、ヴァレンティーナと愛し合うことになりました。

 

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フランクの居場所が分からないジョンソンは、トミレンコに電話をして、情報員が死んだことを伝えました。

次はヴァレンティーナだと脅されたトミレンコでしたが、正体がバレていることをジョンソンに言い、さらに、ヴァレンティーナの身に何かあった場合は覚悟しろといいました。ジョンソンは焦り、フランクの居場所を探ります。

フランクに今回の件を話したヴァレンティーナは、イビサ島で拉致されて運び屋マルコムの車に乗せられ、彼が計画に従わなかったために追われることになり、友達に頼むと言うマルコムは、フランクのヴィラに向って車で突入してしまったのでした。

フランクの居場所が分かり連絡を受けたジョンソンは、行き先のコードを知らせます。


8)危機一髪

会議会場に到着したトミレンコはタルコーニに声をかけられ、時間がないと言いましたが、ヴァレンティーナの件だと言われて顔色を変えました。

署名することを、トミレンコに電話でジョンソンに伝えさせたタルコーニは、相手の位置を特定し、逮捕が近いことをフランクに知らせました。

ヴァレンティーナを助ける代わりに、大量の有毒廃棄物処理契約に署名させようとしたのがジョンソンの目的であることを、タルコーニはフランクに伝えました。

自分のルールを守ってみせると言うフランクは、ジョンソンに連絡するものの、橋の上で道を塞がれました。

車を降りるようフランクに指示されたヴァレンティーナは、近づいて来たジョンソンにブレスレットを外され、代わりに、ヴァレンティーナは唾を吐きつけられたジョンソンは彼女を殴り、部下のアイスらにフランクを殺すよう命じました。

車を動かし橋から落下したフランクは、タルコーニに電話をして、ヴァレンティーナは引き渡し自分は湖の中だと言い助けを求めました。

 

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車から自力で脱出したフランクは、トランクの中の袋にタイヤの空気を入れて車体を浮上させました。
橋に到着したタルコーニは、付近の住人のトラクターで、車を引き揚げてもらっているフランクを確認しました。


9)ブレスレットの報復

ヴァレンティーナを連れたジョンソンは、電車で移動するために駅に向かいました。

電車に乗ったジョンソンは車両内の乗客を追い出し、トミレンコに電話してヴァレンティーナの声を聞かせます。

車を走行可能にしたフランクは、ジョンソンが電車に乗っていることをタルコーニから知らされて追跡します。

エココープの担当者の前に現れたトミレンコは、時間を引き延ばしました。

フランクは電車に追いつき、高架橋から車両の屋根に車で飛び移り、車両に飛び込んだフランクは、アイスらを倒して、ジョンソンを追いました。

しかし、車から離れ過ぎたためにフランクは一旦戻りますが、その間にジョンソンは車両を切り離しました。しかしながら、車に戻ったフランクは前方の車両に突っ込みました。

 

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既に契約は終わったことを、ジョンソンは現れたフランクに言い、2人は格闘になり、ジョンソンを叩きのめしたフランクは、ブレスレットを外すことができました。
そして、ブレスレットをジョンソンの手首にはめたフランクは、車を動かして線路に落下させました。

取り残されたジョンソンは、車が離れたために爆死し、電車は停車して、フランクはヴァレンティーナの無事を確認するのでした。


10)エピローグ

ヴァレンティーナの無時をタルコーニから知らされ、署名した契約書を破ってしまい、会議に出席して、エココープがいかに危険な企業かを訴えるつもりだと言って席を立ちました。

待機していた貨物船は、押入って来た警察の捜査を受けました。

マルセイユにて、いつものように釣りを楽しんでいたフランクとタルコーニは、釣果を当てにするより、美味しい店でランチにしたいとヴァレンティーナに言われるのでした。

 

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2.四方山話

1)ロケーション

ヨーロッパ各地を移動して、状況が常に変化する目まぐるしい展開、ルイ・レテリエから受け継いだオリヴィエ・メガトンのスピード感ある演出も見応え十分で、大いにファンを楽しませてくれます。


2)ブレスレット

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本作では、車から75フィート(約22.86m)離れると爆発するブレスレットがキーポイントとなりますが、明らかにそれに反したシーンが多々あるものの、凄まじいアクションとその見事さで、そんな細かいこと吹き飛ばしています。


3)評価

北米興行収入は前作を下回る約3200万ドルに終わりましたが、全世界では1億ドルを突破し、シリーズ最高のヒットとなりました。


4)ジェイソン・ステイサム

主演のジェイソン・ステイサムは、絶体絶命の危機であっても常に冷静に対処し、強靭な肉体で無敵の強さを誇って、痛快アクションを披露する男臭い魅力で迫った本シリーズにおける、フランクのイメージで、世界的なアクション・スターとしての揺るぎない地位を築いたと言えます。


5)ヒロイン

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第1作で中国人マフィアの娘、第2作でテロリストの爬虫類感のキモイ女、本作では高官の娘ながらやんちゃなソバカスだらけの女と選択肢を疑いたくなります。

 

 

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3.まとめ

爆破装置搭載のブレスレット、産業廃棄物に絡む国家的陰謀等、肝心のドラマに新鮮味が薄いし、女優の趣味にイマイチ問題アリのリュック・ベッソン制作・脚本作品であることに変わりはありませんが、いつもながらの体を張ったアクションや、あまり見かけない自転車チェイス、これでもかのカースタントはみどころがありました。。