凸凹玉手箱

A Post-Baiby Boomer

映画『PARKER/パーカー』まさに、ジェイソン・ステイサムの映画です!!

 
この映画は、犯罪小説の最高峰と言われるドナルド・E・ウェストレイクが「リチャード・スターク」名義で書いた小説『悪党パーカー』シリーズの『悪党パーカー/地獄の分け前』を原作とし、『トランスポーター』シリーズのジェイソン・ステイサムが手慣れたアクションを磨きをかけて繰り広げます。

 

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主人公は、パーカー(ジェイソン・ステイサム)で史上最高の悪党とまで言わしめるプロの強盗です。自らに課した3つのルール、「汚い金しか奪わない」「悪者しか殺さない」「仕事は完璧に美しく行なう」に従い、闇社会を冷酷非情に生き抜く悪役ヒーローを、ジェイソンにしか生み出せないハードで華麗なアクションを遺憾なく見せつけます。

とはいうものの、遊園地の入園料は「汚い金」でもないのに強奪し、仲間のせいで「仕事は完璧に」いかないからパーカーはイライラします。たしかに「悪者しか殺さない」ではありますが、コンセプト通りにはいかない様です。

物語はいったてシンプルで、そこにステイサムマジックと言うべきか、ならではの味とアクションで面白くしています。ただ、この映画はステイサムが結構ぼろぼろにやられるので、新鮮ではありました。

 

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ある日、パーカーはハーリー(ニック・ノルティ)によっって新しく集められた4人の仲間メランダー(マイケル・チクリス)、カールソン、ロス、ハードウィックと共に強盗を行う。4人は強盗した金を元手にさらに大きな強盗をパーカーに持ちかけますが、パーカーはをそれを拒否し分け前を要求すると、4人は豹変してパーカーを襲い瀕死の重傷を負わせ、大金を持って逃亡しました。

そこに通りかかった農民一家に助けられ一命を取り留めたパーカーは4人に復讐すべく、彼らを追ってパームビーチに飛びました。そこで知り合った不動産仲介会社の社員レスリージェニファー・ロペス)という女性の協力を得て、4人が新たな強盗を計画している事をつかみ、復讐の機会を窺います。

しかしながら、その頃、強盗一味の1人のハードウィックの居場所を聞くべく彼の兄貴を痛めつけた為に、後ろ盾のマフィアがパーカーに向けて新たな刺客を放していたのでした。

アクションはガンアクションとステルスアクションと近接格闘の混合で、つまり一通り揃っています。ただ、カーチェイスはありません。全体のアクションシーンの量も恋愛映画っぽい濡れ場も出しつつ進めるにはいい配分だったでしょう。ただ、アクションシーンの合間が長いところもあって、もう少し間を詰めると緊張感を保てる感がありました。

この映画では、2人の女性がほぼ同じようなバランスで登場しています。パーカーの友人でハーリーの娘、クレア(エマ・ブース)はパーカーの恋人で看護師、パーカーの傷の治療をしたりもします。もう1人は敵役を追いかけて行った先で、不動産業者の社員のレスリーは、案内人から当事者になってしまいます。

クレア役のエマ・ブースはオーストラリア出身のモデル兼女優で、その実績・人気はレスリー役のジェニファー・ロペスに遥かに及びません。エマは美しくそれなりのクレアをこなしていましたが、てこ入れのためか、もう1人の女として、ビッグネームのジェニファー・ロペス(J. Lo)をもってきたのは分からなくもないのですが、観るほうとしては混乱します。

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いわゆる「ヒロイン」はどちらなのか、レスリーは金とパーマーに思いを寄せていますが、2人は恋敵として争うことなく、結果的にはレスリーが諦めた様子です。しかしながら、パーカーはレスリーに気がない訳でもありません。J. Loは、当時44歳ではあります。キュートで可愛くランジェリー姿も申し分ありませんでしたが、バランス的には2人の役を入れ替わった方が私的には納得します。

ともあれ、ジェイソン・ステイサムならではのストイックでプロフェッショナルなハードボイルドが何とも言えません。また、出逢うごとに、女性たちを魅了していくのも、彼ならではとなっています。そして、必ず約束を守るのも、彼の流儀、助けてもらった農夫一家と、レスリーに大金が届きます。