凸凹玉手箱

A Post-Baiby Boomer

映画『エアフォース・ワン』今もときめく傑作アクションです!!

1997年公開のアメリカのアクション映画です。ハリソン・フォードの大統領とゲイリー・オールドマンのテログループのリーダーがガチンコ勝負します。当時大ヒットしましたし、今観ても面白いし、ハラハラドキドキさせられます。

 

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ただ、大統領機からパラシュートで脱出するシーンなど幼稚なSFXで残念なところです。この時代だから仕方がないのかも知れませんが、突っ込みどころの多いパニック&アクション映画で大目に見ないといけないところ満載ながら、全体的には大いに楽しませてくれるのですが、ここはやっぱりいただけません。

 

アメリカ映画では、大統領が銃を持って戦うのは当たり前なのですが、ハリソン・フォードは期待にそぐわないで、『ダイ・ハード』(1988年)と『沈黙の戦艦』(1992年)を合わせたようなシチュエーションで、ブルース・ウィルスやスティーブン・セガールのように大活躍します。

 

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そして、『ダイ・ハード』では、強盗グループのリーダーのハンス・グルーバー(アラン・リックマン)や、『沈黙の戦艦』のテロの首謀者ウィリアム・ストラニクス(トミー・リー・ジョーンズ)とカウンター・ヒーローが素晴らしく、主役を喰ってしまいそうなテイストを魅せています。

 

ここでは、ゲイリー・オールドマンが前述二作に勝るとも劣らない悪役を演じています。そして、ジャンボジェットのエアフォース・ワンを舞台に、スーパーヒーローのハリソン・フォードアメリカ大統領でキャスティングすれば大ヒット間違いなしの映画が出来るのは当然でしょう。


ロシア政局の混乱の隙を突きカザフスタンに非合法なテロリスト政権を誕生させた超国家主義者ラデク(ユルケン・プロホノフ)は残忍な独裁者と化し、恐怖政治を断行しました。新生ロシアのイワン・ペトロフ大統領(アラン・ウォルフ)の協力要請の下、正義感に溢れる合衆国大統領ジェームズ・マーシャル(ハリソン・フォード)は特殊部隊を派遣し、ラデク逮捕に成功していました。

 

ロシアで開かれた祝賀レセプションで力強いスピーチを行った彼は、大統領専用機「エアフォース・ワン」に乗り込んで帰国の途に就きました。今回のロシア訪問には、ファースト・レディのグレース(ウェンディ・クルーソン)と12歳の娘アリス(リーセル・マシューズ)が同行しており、カルドウェル軍事顧問(ウィリアム・H・メイシー)ら馴染みのスタッフに加えて、6人のロシアのテレビ・クルーも搭乗してきました。

 

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エアフォース・ワンが離陸すると、テレビ・クルーたちは逮捕されたラデクの救出を企む狂信的なソビエト信奉者のテロリストの正体を現しました。テロリストたちは、ヴァレリー・コルシュノフ(ゲイリー・オールドマン)をリーダーとして機内に装備された武器を手に「エアフォース・ワン」を占拠しました。

シークレット・サービスたちは大統領をパラシュート付きエマージェンシーカプセルで脱出させようとしますが、大切な家族とスタッフを危険にさらすことはできず、彼は脱出したと見せかけて密かに機内に潜伏していました。

 

大統領本人を除く全員を人質にしたコルシュノフは、ホワイトハウスにラデクの釈放を要求し、実現するまで30分ごとに1人ずつ処刑すると通達してきました。エアフォース・ワンの進路をカザフスタンに変更させたコルシュノフは、脅迫どおりドハーティ国家安全保障会会議顧問(トム・エヴェレット)を、続いてミッチェル副報道官を射殺しました。

 

主が不在のホワイトハウスでは、副大統領キャサリン・ベネット(グレン・クローズ)の指揮の下、ディーン国防長官(ディーン・ストックウェル)ら政府首脳による緊急会議が開かれました。ラデクがカザフスタンに戻ればペトロフ政権は崩壊し、そして恐るべき核テロリスト国家となったネオソビエトの照準は米国に向けられることは明らかでした。

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ベネットは、首脳陣の政治的思惑が渦巻く中、必死に解決策を模索します。その頃、ヴェトナム戦争で優れた兵士だったマーシャル大統領は反撃を開始し、2人のテロリストを倒し、燃料の一部を投棄すことに成功しました。燃料補給のために機体が高度を下げれば、人質をパラシュートで脱出させることができる作戦でした。

 

マーシャルは何とかホワイトハウスとの電話連絡に成功、彼の生命を確認したホワイトハウスはにわかに活気つきましたが、コルシュノフはマーシャルの存在に気づいてしまい、アリスの頭に銃口を突きつけ、マーシャルを燻り出しました。

 

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しかし、国家正義と家族愛との狭間に彼の決心も揺れ動きますが、彼は不屈の闘志でテロリストに立ち向かいます。機内でのゲリラ戦から機外への人質解放、操縦不能となったエアフォース・ワンからの脱出とパニックじみた困難が息もつかせず続出します。

コルシュコフを打ち負かしたマーシャルは、「俺の飛行機から出ていけ!」とパラシュートを使ってコルシュコフを絞首刑にしました。そして墜落寸前のエアフォース・ワンから救出機に飛び移り、脱出に成功しました。

 

それにしても、あのパラシュート降下は残念至極でしたが、一方、絞首刑のアイデアは秀逸でした。