歌が上手、綺麗、可愛い、で日本のレコード市場に参入してきた外国人女性歌手ですが、当時の売れっ子作詞家や作曲家と組んで名曲の数々を残しました。
List
1.テレサ・テン(鄧麗君)
1953年1月29日生、1995年5月8日(42歳没)中華民国雲林県
1)つぐない
売上枚数150万枚とも言われ、第17回日本有線大賞、および第17回全日本有線放送大賞(年間)で、テレサ自身初となる東西有線大賞でグランプリ2冠受賞を達成しました。多くの歌手にカバーされ本編でも2本のカバーを選んでいます。
2)時の流れに身をまかせ
第19回日本有線大賞および、第19回全日本有線放送大賞(年間)で、それぞれ史上初となる3年連続のグランプリを受賞しました。この曲もカバーする歌手が多く、ジャッキー・チェンまでがテレサとの北京語による合成デュエットでカバーしています。
3)空港
テレサ・テンの日本でのデビュー・シングルはアイドル歌謡曲でしたが不発に終わり、次シングルで、ムード歌謡調の路線に変更しました。有線放送などで徐々に注目され、ロング・ヒットを記録し、累計売上は80万枚と言われています。
4)愛人
全日本有線放送大賞と日本有線大賞では前作年の「つぐない」に続きこの曲で2連覇を達成しました。1985年の第36回NHK紅白歌合戦に初出場し、唐代の楊貴妃をイメージしたデザインの衣装で登場しました。
2.オーヤン・フィーフィー(歐陽菲菲)
1949年9月10日生(68歳)台湾台北市
1)ラブ・イズ・オーバー
この曲は早くからカバーがされていて、演歌からロック歌手まで幅広く、非常に多く唄われています。
1979年 作詞・作曲:伊藤薫
2)雨の御堂筋
欧陽菲菲のデビューシングルでザ・ベンチャーズ版の半年後になりました。大阪市の御堂筋を舞台にしたご当地ソングで、オリコンのシングルチャートで週間1位を、連続9週間獲得し、約136万枚の売上を記録しました。
1971年 作詞: 林春生 作曲: ザ・ベンチャーズ
3.ケイ・ウンスク(桂銀淑)
1961年7月28日生(57歳) 韓国・ソウル市
1)すずめの涙
オリコンシングル・チャート100位内に47週ランクインするなど、有線リクエストやカラオケでの人気も相まってヒットし、桂の代表曲となり、第39回NHK紅白歌合戦に初出場を果たしました。
1987年 作詞:荒木とよひさ 作曲:浜圭介
2)大阪暮色
浜圭介の元でレッスンを積み、この曲が日本デビュー曲となりました。大阪の有線から火がつき全国ヒットに繋がって、デビュー曲にして代表曲の1曲になりました。
1985年 作詞・作曲:浜圭介
3)つぐない
テレサ・テンのカバーになりますが、独特の声で本家の勝るとも劣らないできになりました。
4.キム・ヨンジャ(金蓮子)
1959年1月25日(59歳) 韓国全羅南道光州市(現・光州広域市)
1)釜山港へ帰れ
日本では1983年、チョー・ヨンピルがNHKで歌って注目され、16人の歌手による競作となりました。
1972年 作詞者:黄善友 作曲者:黄善友(日本語版:三佳令二)
2)川の流れのように
言わずと知れた美空ひばりの遺作で多くのカバーすありますが、キム・ヨンジャの歌唱力が抜きんでています。また、この曲で1989年のNHK紅白歌合戦に出場しています。
3)朝の国から
ソウルオリンピック讃歌で、ソウルオリンピック閉会式エンディングセレモニー会場のメインスタジアムにて10万人観衆の前で歌唱しました。
1988年 作詞:吉岡治 作曲:吉屋潤
5.アグネス・チャン(陳美齡)
1955年8月20日生(62歳)イギリス領香港
1)ひなげしの花
アグネス・チャンの日本におけるデビューシングルで、さらには初出場の1973年第24回NHK紅白歌合戦で歌唱しました。
2)草原の輝き
アグネス・チャンの3枚目のシングルで、累計売上は100万枚を突破し、翌1974年3月には第46回春の選抜高等学校野球大会の入場行進曲にも選ばれました。
1973年 作詞:安井かずみ 作曲:平尾昌晃
6.ジュディ・オング(翁倩玉)
1)魅せられて
オリコンの集計で123.5万枚のセールスを記録し、第21回日本レコード大賞を受賞しました。
2)つぐない
テレサ・テンのカバーになりますが、しっとりと歌い上げた歌手活動の少なくなった中での貴重なカバー曲です。